数式を使わないデータマイニング入門

統計学定量分析の研修講師をやるのでちょっとアップデートのネタ探しに購入。会社では事業の特性上、大量のデータを扱うことが多いので、扱い方を知っているのと知らないのとでは時間の使い方からアウトプットの質まで大きく変わってくる訳です。
それでこの本、初心者か上級者にはよいところがあるかもしれませんが、中級者にははっきり言って全くお奨めできません。
回帰分析、決定木、クラスタ分析や連関規則、ニューラルネットなど、データマイニングに関するそれっぽいことは出てきますが、初心者向けの極端にやさしい解説と、上級者がスキルに頼って陥るような分析ミスに関する注意がほとんど・・。「数式を使わない」と書いてあるので仕方ない点はあるかもしれませんが、数式を使わない以前に文章、構成も新書のレベルとして疑う余地ありです・・。
さらに言ってしまうと帯に「グーグル、アマゾン WEB2.0時代に必須の技術を、本質から理解する」と書いてありますが、全くそんなこともありません。”グーグルやアマゾンは、情報の集積、分析、再構築において優れている点が彼らのビジネスの本質であって、決して検索エンジン屋、ネット書店ではない”みたいな文章がさらっと出てくるだけです・・
ちなみに後から気づいたのですが、アマゾンのレビューでも結構たたかれ気味でした。やっぱり読む本はレビューを参考にして選んだ方がよいですね。。


・数式を使わないデータマイニング入門 ★☆☆☆☆

数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (光文社新書)

数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (光文社新書)

すごい会議

これまた気になっていながら後回しになっていた本。どの会社でも会議の生産性は気になることがあると思いますが、本書の方法を実践すれば確かに生産性はあがるはずだと納得。
しかし前提として出席者全員のレベルがある程度高くないとなかなか実現は難しいのではないかというジレンマも感じました。
経営陣が集まるような会議や少数精鋭・スピード重視のベンチャーであれば活かしどころはたくさんあるはずです。手早く読めて一見内容も薄い感は否めませんが、中身が凝縮されているという前向きな解釈もありです。


すごい会議??短期間で会社が劇的に変わる! ★★★☆☆

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

すごい会議の手順
1.自分自身の上うまくいっていることを紙に3つ以上書く
2.会議の参加者に「うまくいっていること」を3つ以上書いてもらい、それを発表してから会議を始める
3.「X年Y月Z日までに〜(測定可能なこと)を達成することによって〜(精神的意味合い)となる」という文章を5秒で書く
4.この会議で得たい成果を紙に書いて発表してもらう
5.望む成果を得るために、マネージすることをリストアップし、誰を呼べば一番うまくいくかのリストをつくり、参加者への期待を明確にして招待する
6.達成の障害となっている問題や懸念を書き出し、それらを「どのようにすれば〜」のかたちに書き換える
7.「言えない問題はなにか」を書いてから、「どのようにすれば〜」のかたちに書き換える
8.「あなた自身のひどい真実はなにか」の答えを書いて発表してもらう
9.「戦略的フォーカス」を参加メンバー全員で創り、合意し、約束する
10.戦略的フォーカスにニックネームを付ける。それを達成するのに、必要不可欠な担当分野を6程度決める。グループで行う場合は、全員が別々にこれを書き込み、その後に、全員で1つの図にまとめる。
どんな担当分野が必要かを全員が考えることで、単なる現行の担当分野以外で、どんなことが必要かが見えてくる。
それができたら、戦略的フォーカスを達成するのに、一番効果的な担当者を決める
11.コミットメント・リストに各担当者のコミットメントを記入する。コミットメントの進捗を最低1週間に一度チェックする仕組みを合意しておく(「毎週月曜日8AM〜15分ミーティングを行う」等)
12.「いまから1ヶ月以内に、自分の起こす一番大きな、インパクトはなにか?」を各自が書いて発表する

ちなみに文脈で理解しないと上記では意味不明なところもあるので気になる人は一読をおすすめします。シリコンバレーで起業した著者がコーチングを受けながら会議で会社が変わっていった体験に基づいて書かれています。単なる指南書ではなくストーリーもそれなりに楽しめます。

Yahoo!、アップル、アクセンチュアアメリカン・エキスプレス、モルガン・スタンレーP&GNECなどで採用されているとか。

若者はなぜ3年で辞めるのか

自分の中では新書ブームなこともあって読んでみました「若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)」。従来の年功序列制度における構造的な問題点、社会に中途半端な状態で浸透している成果主義の考え方、導入・活用実態の問題点に鋭く切り込んで解説しています。年功序列制度については既存の「レール」に乗って既得権益を守りたい保守派がいる一方で、将来が見えない中での、旧来型の年功序列制度は若者のモチベーションを下げるのに十分であり、実際に年功序列制度は組織の拡大の前提の上に成立している制度のため、将来は「既得権益」を享受できる可能性は薄い。
著者は環境と制度に矛盾が出てきていることに焦点を置いているが、実は情報へのアクセスが簡単になり、取得する量が増えているからということも忘れてはならないように思われる。昔は”職”に関する最新の情報にアクセスするのさえ中々手間のかかることだったのではないでしょうか。
するとここでもインターネットによる情報過多が様々な影響を及ぼしているのが見えてくる。現在はインフラ、サービス自体が発展途上のためわりと利便性の向上など明の部分ばかりスポットを当てられがちですが、数年後に情報過多社会で育ってきた世代の働くことに関する意識に大きな変化が起こるかもしれません。
そして現在の20代はちょうど旧制度を体験した世代と新しい情報過多社会の中で育ってきた世代との真ん中に位置する。感慨深いものです。


・若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 ★★★☆☆

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

日比谷野音

borixx2006-09-24

たぶん日比谷野音に行ったのは数年前のEASTERN YOUTHぶり。スペースシャワーTVのイベント、SPACE LOVE SHOWER 2006に行って来ました。とは言っても所用により着いたのがイベントが始まってからおよそ3時間後のBOOM BOOM SATELLITESのとき。野音の外でも漏れてくる音でかなりの人が踊ってました^^ちなみにBOOM BOOM SATELLITESの前がSUPER BUTTER DOGだったそうで、結局見逃してしまいました。一曲目が「さよならカラー」だったそうです。しまった・・。。
結局見れたのは元ちとせと最後のHYのみ。元ちとせは声に力があってよかったです。一度は見ておきたいと思っていたので今回で満足。
せっかく天気もよかったのに色々見逃してしまって残念でしたが、会場に仕事で来ていた同僚のHさん、それから今はスペシャにいる元上司のMさんことザッキーさんに偶然出くわしてびっくり。特にMさんはかなりご無沙汰してたので嬉しかったです。という意味ではライブは不発ながら行ってよかったと思えるイベントでした。


はてなダイアリーYou TubeGoogle Videoにリンクを張れる機能『ビデオキ』が実装されていたためお試しネタを探していたらタイミングよく今日のYさんの日記に載ってました。しかし表示される画像が大きいのをなんとか調整したいものです・・。。
『言葉にできない more than words can say』

http://youtube.com/watch?v=LIhbap3FlGc


■今日の一枚:Monkey Majik/thank you

thank you

thank you

今さらながら

borixx2006-09-23

9月上旬に1日限定カフェをやったときの様子が記事で出てるのを教えてもらいました。日経MJだと割と大きめの写真が付いてたらしいですが、まだ確認できずです(>_<)

1日オーナーを満喫 レンタルカフェが人気

1日単位の店舗レンタルで毎日違う姿を見せる (東京・渋谷の「コラボカフェ」)

カフェ愛好家であれば、一度は自分の理想の店を開きたいと願うもの。1日単位でカフェを開業できる、東京・青山のレンタルスペース「コラボカフェ」が静かに人気を集めている。広告を一切出さないものの、口コミなどで週末は2カ月先まで開業予約が埋まる。資金や経験がなくても、1日だけのカフェオーナーになりきって、友人たちにお気に入りのメニューを振る舞う楽しさが、人々の開業意欲をくすぐっている。
http://www.nikkei.co.jp/mj/index.html

卒業

borixx2006-09-22

今日は案件の企画書作成などで終電乗り逃しました(>_<)。
しかし不幸中の幸いで、どうせタクシーってこともあって飲みに誘ってもなかなか行きたがらない新卒2名と飲みに行く機会ができました。
Tさんも付き合ってくれたので珍しく飲みながら話ができてよかったです^^
やっぱり勤務時間内のコミュニケーションだけじゃなくて、飲みながらの話は大事だと実感しました。割と社員同士が平日夜に飲みにいくようなカルチャーが薄いので、これから意識していきたいと思います。

そして今日はHさんとEさんが最終出社日でした。寂しいけど2人とも非常に前向きな卒業なので、これからも色々なところで絡んでいけたら嬉しいです。


■今日のクリッピング
ナップスターが国内の参加レーベル発表。ソニーやBMG、東芝EMIらが参加
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/09/21/13362.html

定額制サービスということもあって、楽曲集めで難航しているように見えたナップスター。サービス開始日を遅らせたり色々とありましたが、結果として楽曲数がサービス開始時点で150万曲以上だとか。サービス開始後の動向が楽しみですね。
タワーレコードへのドコモの出資があるので、そのあたりが展開の中にどう反映されてくるのか。今年の後半から来年いっぱいあたりまで、音楽配信各社の熾烈な競争が繰り広げられそうです。


■今日の一枚:MY BLOODY VALENTINE/Loveless

Loveless

Loveless

docoyo

・以前の日記で触れていたSNS内で偶然見つけた高校同窓生の正体がわかりました。なんと部活が一緒だったN氏。まだ決して認知度の高くないSNSに登録してるってことはWEBサービスに関係する仕事をしているのかな?と思って聞いてみたところ、やっぱり予想通りでした。ユーザビリティに特化してその筋では有名な会社だったようです。これから何か仕事での繋がりも出てくるかもしれません。

ちなみに上記SNSdocoyoというサービス。まさに位置情報連動を意識させる名前になってます。興味がある方は登録してみてください。オープン型のSNSなので友人からの招待は不要です。ただしその場合は登録当初に一人ぼっちですが・・。
それから位置情報連動型広告のお試し出稿が出来るそうなので、店舗運営などロケーションに関係するサービスを仕事にしている方は一度試してみると面白いかもしれません。年内は無料だそうです。もちろんユーザー数がまだこれからのため、効果の程は未知数ですが。

・ビジネス本で何買っていいかよくわからない、どうやって選んでるの?的なことを聞かれたので無難なのを薦めておきました。名著盛りだくさんです。ちなみにこの本の中の1位はM.E.ポーターの『競争の戦略』です。

MBA100人が選んだベスト経営書

MBA100人が選んだベスト経営書


■今日のクリッピング
渋谷公会堂が「C.C.レモンホール」へ−命名権導入
http://www.shibukei.com/headline/3678/index.html

味の素スタジアムもはじめすっきりしませんでしたが、やっぱり違和感ありますね。C.C.レモンホール・・。
ネーミングライツを利用した名称が普及すると、特に地名が名前に入っていた施設はどこにあるのかピンとこなくなるのがいやですね。そういった施設が増えたらの話ですが。


■今日の一枚:RUSH/A SHOW OF HANDS
ジャケットダサいけど名盤です。演奏上手すぎ。

Show of Hands

Show of Hands