すごい会議

これまた気になっていながら後回しになっていた本。どの会社でも会議の生産性は気になることがあると思いますが、本書の方法を実践すれば確かに生産性はあがるはずだと納得。
しかし前提として出席者全員のレベルがある程度高くないとなかなか実現は難しいのではないかというジレンマも感じました。
経営陣が集まるような会議や少数精鋭・スピード重視のベンチャーであれば活かしどころはたくさんあるはずです。手早く読めて一見内容も薄い感は否めませんが、中身が凝縮されているという前向きな解釈もありです。


すごい会議??短期間で会社が劇的に変わる! ★★★☆☆

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

すごい会議の手順
1.自分自身の上うまくいっていることを紙に3つ以上書く
2.会議の参加者に「うまくいっていること」を3つ以上書いてもらい、それを発表してから会議を始める
3.「X年Y月Z日までに〜(測定可能なこと)を達成することによって〜(精神的意味合い)となる」という文章を5秒で書く
4.この会議で得たい成果を紙に書いて発表してもらう
5.望む成果を得るために、マネージすることをリストアップし、誰を呼べば一番うまくいくかのリストをつくり、参加者への期待を明確にして招待する
6.達成の障害となっている問題や懸念を書き出し、それらを「どのようにすれば〜」のかたちに書き換える
7.「言えない問題はなにか」を書いてから、「どのようにすれば〜」のかたちに書き換える
8.「あなた自身のひどい真実はなにか」の答えを書いて発表してもらう
9.「戦略的フォーカス」を参加メンバー全員で創り、合意し、約束する
10.戦略的フォーカスにニックネームを付ける。それを達成するのに、必要不可欠な担当分野を6程度決める。グループで行う場合は、全員が別々にこれを書き込み、その後に、全員で1つの図にまとめる。
どんな担当分野が必要かを全員が考えることで、単なる現行の担当分野以外で、どんなことが必要かが見えてくる。
それができたら、戦略的フォーカスを達成するのに、一番効果的な担当者を決める
11.コミットメント・リストに各担当者のコミットメントを記入する。コミットメントの進捗を最低1週間に一度チェックする仕組みを合意しておく(「毎週月曜日8AM〜15分ミーティングを行う」等)
12.「いまから1ヶ月以内に、自分の起こす一番大きな、インパクトはなにか?」を各自が書いて発表する

ちなみに文脈で理解しないと上記では意味不明なところもあるので気になる人は一読をおすすめします。シリコンバレーで起業した著者がコーチングを受けながら会議で会社が変わっていった体験に基づいて書かれています。単なる指南書ではなくストーリーもそれなりに楽しめます。

Yahoo!、アップル、アクセンチュアアメリカン・エキスプレス、モルガン・スタンレーP&GNECなどで採用されているとか。