追われ者

・会社のT氏と意外なところで趣味があうところが発覚し、早速本を借りました。第一弾の『追われ者』。H通信に持ち株の大半を握らせたためにどんどんと追いやられていく著者と会社の状況が痛ましい限りでした。
最年少で米国と国内の株式市場に同時にIPOを達成しながらも最終的には監査役からも訴えられそうになる始末・・。現在クレイフィッシュ社は社名変更をして松島さんが社長時代の名残はほとんどありませんが、ネット代理店事業とレップ事業で存在感のある会社を傘下に抱えてH通信のもとでそれなりに業績も好調です。それがかえって皮肉でもあるのですが・・。
キャピタルゲイン目的の上場をめぐった争いがかなりみにくいところもありますが、その分リアリティはすごいです。これぞ資本主義社会的なH通信の態度も見事。若い経営者で上場を目指す人は読んでおくと確実にこの手の資本絡みの間違いはしなくなるのでは。一読して損はありません。

追われ者―こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた

追われ者―こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた


■今日の一枚:DONAVON FRANKENREITER/MOVE BY YOURSELF

Move By Yourself

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