失敗の蓄積

borixx2005-11-08

「失敗から学べ!」というハイパーネット板倉さんの本を読みました。

ハイパーネットはまだネット普及率が著しく低い時期から広告モデルで
無料プロバイダー事業を行った当時では革新的な会社。
でも結果的には間接金融に頼ったことが原因で倒産してしまいましたが・・。

ドコモの夏野さんがこの会社の副社長だったという話だけでも
同社が如何に面白い会社だったかがわかります。

本の内容はハイパーネット社が倒産するまでの過程を省みることで
日本のベンチャービジネスの環境を解説するようなものでしたが、
アメリカと日本の環境に関する考察はあらためて面白いと思いました。

日本は起業する際に比較的間接金融に頼りがちであり、オーナーがリスクを
負う可能性が高かったり、失敗した後によいイメージをもたれない事が多いが、
アメリカでは起業する際はVCやエンジェルからの投資を得ることが一般的であり
オーナーはリスクを回避できる。そして失敗の場数を多く積んだ経営者は
その質にもよりますが比較的評価される傾向があると。

もちろん端的には言い切れないと思いますが、失敗に関する価値観の違いが
面白いと思ったのでちょっと書いてみました。

ちなみに板倉さんの本は「失敗から学べ!」より「ベンチャーわれ倒産す」
の方が当時の時代背景や雰囲気がリアルに伝わってくるのでおすすめです。


今日の一枚:JEFF BUCKLEY/SKETHERS For MY SWEETHEART THE DRUNK

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失敗から学べ!「社長失格」の復活学

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